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3.12.2018

米朝会談の行方

朝鮮戦争後のアメリカの態度には、軍事的に朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)を制圧して、朝鮮半島を支配下におくことによって、中国・ロシア対抗への橋頭堡とするというネオコンの考えが浸透していたのでしょう。が、こうした政治・外交などに深く関わったことのない人物であるトランプ氏が、中間選挙に向けて、国民、世界に何らかの自分の成果を示すことができる、と判断したのではないかと思います。これが失敗したら、軍事力で成果をあげることに直ぐ向かうでしょうが。いずれにしても、アメリカの政治・外交の主流となっているネオコンなどとは無関係な人のやり方です。これが成功して、南北が統一された場合、朝鮮半島がアメリカの支配下に入れられるか、アメリカ従属からぬけだせるのか。そして抜け出せれば、中国・ロシアとの連係ができ、アメリカの一極支配の構造がこの東アジアで解消されるのか。ただ、トランプの動きを主流のネオコンが黙って見ているとは考えられないので、どうなるか。
 DPRKのほうとしては、アメリカの脅威が本当になくなるならば、核開発などというカネがかかるだけで人民になんの利益もないものにこだわる必要はないと判断するでしょう。

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